ロンドン大学World Classに入学します

ロンドン大学World Classに入学します

2022年の4月から、ロンドン大学(University of London) World Classに入学します。学部はコンピューターサイエンスです。

パラパラと日本語の情報も出てきていますがまだまだ少ないので、自分も記録を残していこうと思います。

University of London World Classとは

ロンドン大学によるオンラインで学位が取得できるプログラムです。授業はほぼすべてCourseraプラットフォーム上で行われます。(試験は指定された試験会場で受ける必要があります)学位の他にも修士を取得できるコースも用意されています。

BSc Couputer Scienceの概要は以下から。費用は今のところ卒業までで約£16,790、日本円の税込みだと約300万円かかります。






Computer Scienceプログラムはロンドン大学ゴールドスミス・カレッジが提供しており、ある程度の単位を取得した後は通学に切り替えることも可能です。

なぜCS学位取得を目指すのか

今後コンピューターサイエンスに関係する仕事に長く就く可能性が高くなったからです。

2022年の4月から、パートナーの仕事に合わせて共にドイツに転居しました。仕事も日本でお世話になっていた職場内での異動という形で、フルリモートで行えるフロントエンド職に変更。とはいえ現状趣味でスマホ向けアプリを作成したことがある程度なので、基礎から学んでいく必要性を感じました。

またもしこの先欧米で求人を探すことも考えると、CS学位の取得はソフトウェアエンジニア職に就くのであればほぼ必須になります。このような状況から、CS学位を取得できる大学の入学を決めました。

なぜUoLを選んだのか

社会人でフルタイム勤務を行いながらでも、CS学位の取得を目指せるからです。

同様の条件ではUniversity of Peopleも比較対象になりましたが、自分の場合はドイツからタイムゾーンが近いためウェビナーに参加しやすく、かつ今後イギリスに行く可能性もゼロではないため、UoLを選択しました。
UoLの単位はモジュール制で、1期の間に取る科目を自由度高く調整することができます。(最大6年で卒業する必要はありますが) 自分の場合は1期ごとに3モジュールずつ取り、4年での卒業を目標にしています。

申請にあたって知っておくべきこと

基本的にはUoLCS公式に書いてある情報を読み込めばトラブルは起きないかと思います。一応抑えるべきポイントを以下にまとめます。


・4月入学と10月入学があります。 4月入学の場合、12月1日にアプリケーションの受付開始、3月7日が最終受付ですが、申請は早い方が有利なようです。

・申請はDirect EntryとPerformance Based Admissionの2通りが存在します。どちらかを自分で選ぶのではなく、とりあえず必要書類を提出した上で、Standard Entryの基準を満たさなければ自動的にPerformance Basedで選考されるという仕組みです。

PBAとなった場合、「最初の授業でProgramming I とComputationalまたはDiscrete Mathematicsを選択し、これらの加重平均で40%以上のスコアを取ってパスしなければ他のモジュールを選択できない」という制限がかかります。

・非英語圏出身の場合、英語力の証明が必要です。TOEFLやIELTSなど多くの試験結果を使えますが、日本でメジャーなTOEICは(恐らく)受け付けていないため要注意です。

・学校の成績証明書が必要です。申請するかしないか迷っている段階でも良いので、早めに取り寄せておいたほうが良いと思います。自分が卒業した学校が英文での成績証明発行に対応していなければ、翻訳に出す必要も出てきます。

※参考: 入学までの流れ 自分の場合

参考までに、自分が入学するまでの流れをざっと記します。


・2021年の11月中ごろにUoLの存在を知る。2022年4月入学のため、1月前半までの申請完了を目指す。

・TOEFLやIELTSのスコアを持っていなかったので、2週間程度勉強して12月頭にDuolingo English testを受験。

・Duolingoの受験終了後、成績証明書の発行依頼。並行して自分の成績では恐らくDirect Entryは厳しかろう、とPBA用にポートフォリオを作成。ポートフォリオはFlutter製アプリケーション2つ、React製WEBアプリ2つを載せたシンプルなものを用意しました。

・1月頭に申請完了。3週間以内に返事が届くから待っててね、とメールが来るものの3週間以上経っても返事が帰ってこず問い合わせ。その後更に一週間が経ちようやくOffer Letterが届く。特にPBAであると記載もなく、制限なくモジュール選択もできたので、Direct Entryでのパスだったようです。



※余談, Duolingoについて: コンピューター判定が大変に厳しく、通しで受験したものが2回無効試験になり心が折れかけましたが、3回目でどうにかパスしました。髪で耳が若干隠れていたことが原因のようでした。他の方は一瞬画面から目を逸しただけでカンニング判定になったそう。

その他にも受験中に突然Duolingoアプリが動作を停止することもありました。M1 macとの相性も良くなかったのかも。

時間も約1時間半程度と短く価格も非常に良心的ですが、強い精神力が必要なテストです。

合格してから

Recognition of Prior Learning (RPL)対象のGoogle IT SpecialistをCourseraで受講しました。これによって必修の1単位が免除されます。Courseraプラットフォームを使う練習にもなるので時間があれば受講をおすすめします。

Offer Letterが届いた2月頭から受講を始めたのですが、「4月入学の時点で単位に変換できるようにするには3/9までに修了証明書を送ってくれ」とメールが届き、焦りながら完了させました。

低レイヤーの基礎知識を覚えるにはとても良いコースだったように思います。できれば11月ごろからでも地道に進めたほうが良い程度のボリューム感でした。



その後は履修登録とオリエンテーションコースを進めていきました。

3月後半の履修登録締め切り直前にはSlack上で、履修登録がWEB上でできないが学校に問い合わせても返事が来ない、と騒ぎになっていたので前手前手で進めておいたほうが良いと思います。

上記の通り、問い合わせへのレスポンス速度は日本のそれと同様と思わないほうが賢明です。

これから

正直数学の”す”の字が書けるかすら怪しいぐらい、低い地点からのスタートで恥ずかしい限りですが、やらねば進まないのでまず一歩を踏み出してみます。

また各セメスターごとに感想も書き残していこうと思います。


長文になりましたが最後までお読みいただきありがとうございました。

About

元紅茶バイヤーのフロントエンドエンジニア見習い。
2022年4月から、オンラインでロンドン大学にてコンピューターサイエンスを学んでいます。
MarkdownからPDFを生成できるオンラインエディタをリリースしました。
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